【雑記】ヴァイスシュヴァルツ初心者講座
最近はヴァイスシュヴァルツのユーザーがまた増えてきたようですね。
新規のユーザーが増えるのはとても良い事です。
このゲームは長く続いて欲しいものです。
そこで今回はヴァイスシュヴァルツ初心者に向けた、プレイングや知っておきたい考え方をまとめたいと思います。
以下はあくまでルールを知っている人向けのものになります。
運ゲーだと言われがちなこのゲームですが、少しでも面白さが伝わればと思います。
こちらはあくまで私の考え方なので、全てを鵜呑みにせずに一度自分でも考えてみましょう。
自分で考えることは大切。
それではいきましょう。
アドバンテージについて
ヴァイスシュヴァルツは意識すべきアドバンテージは以下の4つです。
- ストックの枚数
- 手札の枚数
- 盤面のパワー
- クロック
これら全てが上手くいくのが理想ではありますが、実際はそう上手くいきません。
なので、どこのアドバンテージを作りながらゲームを進めるのかを考えて動く必要があります。
このゲームは4つの内どれか一つでもしっかりつくることができれば、他の要素を補うことができます。
どういうことかというと
- ストックが多ければ山札が薄くなるのでキャンセルの確率が上がり、クロック差を巻き返すことができる
- また、ストックが多ければコストキャラを並べて盤面のパワーを高くつくりやすい
- 手札が多ければクロックドローをしなくてもよいので、クロック差を詰めることができる
- 盤面のパワーが高ければそのキャラがバトルに負けずに返ってくるので、手札とストックを維持できる
- クロックが相手より少なければクロックドローをしやすいので、手札を増やしやすい
などのように、一つでも優位に立てていればゲームをつくりやすくなります。
これらを意識して、どこかで負けていても、どこのアドバンテージを稼いでどのように巻き返すかを考えながらプレイしましょう。
特にストックは、自分の動きで何とかなりやすい部分なので注意して使いましょう。
ストックを上手く使うコツとしては「あと何ターンでゲームが終わり、最後のターンに何をするのかから逆算すること」です。
レベル2の後半あたりから意識しておくと、最後のターンにストックが足りなくなったり「あと1ターンあれば…」という負け方が減ります。
クロックはダメージキャンセルが絡む以上上手くいかないことが多いので、様々なケースを経験してどう動くかを自分の中である程度決めると良いでしょう。
上手くいかなかった時こそしっかり考えて次に活かしましょうね。
山札について
このゲームは山札を削ることが非常に重要です。
どこまでいっても「ダメージキャンセルをすることで有利になるゲーム」なので、キャンセルできる確率を上げることは非常に重要です。
なので圧縮率と呼ばれる、山札のcxの濃度を上げることは重要です。
cxの枚数/山札はできるだけ少ない方がいいですね。
山札を圧縮するには盤面を埋めるのは勿論、手札やストック、クロックの枚数を意識しておきましょう。
特にレベル3ではここがしっかりできていないと、レベル3のカードにそのままダメージを通しきられる可能性が出てきてしまいます。
ここを意識しないと、ダメージが通るか通らないかの運ゲーになってしまいますのでしっかり意識しましょう。
しかし、山札を削るにはストックやカードを使います。
登場時やリバース時、控え室に置かれた時に山札を削るテキストはパワーが低く、相手のキャラを倒せないことが多いです。
また集中もストックを使いますね。
山札を削るのは大切ですが、そこにばかり意識を向けていても結局不利になることもあるということは覚えておきましょう。
また極端な話、リフレッシュの回数だけ自傷点を受けます。
何でもかんでもリフレッシュすることが大切という訳でもないので、弱い山札を崩すことにだけとらわれないように注意しましょう。
「山札を崩すことにストックと手札を使いすぎてレベル3で何もできない」という状況にならないよう、ケースバイケースでしっかり考えて動くことも大切です。
場合によっては、弱い山札で突っ張らないといけないこともあるのです。
集中について
ここはレストして手札が増やせるタイプの集中のお話です。
集中はダメージキャンセルの次に運が絡む要素ですね。
集中がヒットするかどうかで状況が大きく動くことは珍しくありません。
山札を削りながら手札をつくることのできるこのテキストは非常強力です。
だからといって、無闇に集中を回して良いというものでもありません。
「集中を外した場合どうなるのか」を考えるのは非常に重要です。
注意したい状況として
- 集中を外すとアタック回数が減る
- 山札が薄くてcxがある程度残っている(山札の2/6がcxなどの場合)
- レベル0のタイミング
が挙げられます。
「集中を外すとアタック回数が減る」ということはたまにあります。
その場合に集中を回すのか、集中でアタックするのかをよく考えましょう。
これも状況次第でどちらが正解にもなるので、自分と相手の山札の圧縮率や、ダメージレース、ストックの枚数を見て判断しましょう。
「山札が薄くてcxがある程度残っている場合」は、集中をするのかそのままアタックするかの判断が必要になります。
例に出た山札2/6がcxという状況は、そのままアタックしても山札にcxが残る確率もそこそこありますね。
また、集中を回しても1枚しか当たらない、もしくは当たらないことも十分考えられます。
そのままアタックする場合は、2枚cxを踏んでも問題ないのかを考えましょう。
ダメージレースが優位に立てていたり、山札を削れるカウンターを握っているのであればそのままアタックしても良いでしょう。
本や宝のcxのように、トリガーした時に山札を削れるcxの場合は確定で通る山札の枚数も減るのでそのままアタックする要因にもなります。
集中を回す場合は外した時のことを考えましょう。
山札の底に残ったcxを処理する手段があるのかどうかが判断基準の一つになりますね。
登場時に山札を削るテキストでそのまま控え室に落とすなど、山札に戻す方法があるのであれば回しても良いでしょう。
集中を外して2枚トリガーすると、集中のコスト1ストックと外れたカード4枚の合計5枚が次の山札の圧縮率を下げます。
しかし基本的には当たる確率の方が高いので、手札を増やしたいのであれば回しても問題ない場面ではありますね。
とはいえ、何も考えずに回して良い場面でもないということは意識しておきましょう。
レベル0からの集中も、考えて回さないとストックや手札が足りなくなりがちです。
早めに山札を削る動きができたり、当たった時のリターンは非常に大きいのですが、失敗した時のリスクも考えて回す必要があります。
無闇にレベル0から集中を回していた人は、一度考えてみてもいいかもしれませんね。
踏んだcxについて
ストックに入ってしまったcxは基本的に使いたいですね。
しかしこれも、次のターンに必ず吐かなければいけない訳でもありません。
その次のターンにレベル3になるタイミングなど、次のターンに多くストックを使うのであればそのままでも構いません。
次のリフレッシュまでに控え室にあれば良いという考え方も意識しておきましょう。
また、レベル3で踏んだcxもそこまで無理に吐く必要はない場合があります。
今の山札でゲームが終わるのであれば、ストックのcxを吐く必要はありませんね。
ストックのcxを吐くのは大切ですが、無理に使って強い動きができなくなっては本末転倒です。
ゲーム中に必要なストックの枚数、圧縮率を考えてストックを吐くかどうかも判断しましょう。
クロックドローについて
これは無理に行う必要がない、ということを覚えておきましょう。
むしろこれを減らすことで自傷点が減るので、できるだけ減らした方が強いです。
手札が維持できるかどうかは第一の判断基準ですが、次の判断基準としてcxを引きたいかどうかが重要です。
山札の圧縮率が高い時にクロックドローをするとcxを引く確率も高いですよね。
また、集中が当たる確率も同じく高くなっています。
なのでダメージが通ってしまった後のターンなどは、集中で手札を増やすことを狙うタイミングでもあります。
この時手札にcxがあればなおさらですね。
山札にcxがまだある程度残っているのであれば、トリガーして手札が増えるcxであれば、踏んでしまっても良いでしょう。
逆に相手の山札の圧縮率が低く、ダメージを通したいのであれば、状況次第ですがクロックドローをしても良いですね。
自分のデッキではこの後に手札が必要になる、今のターンや今後の選択肢を増やしたいという明確な理由がある場合にクロックドローをしましょう。
クロックドローのご利用は計画的に。
ストックの中身を意識しよう
ストックは一応非公開情報です。
cxの場所はもちろんですが、重要なカードは意識して覚えておきましょう。
これは自分だけでなく、相手のストックも意識しましょう。
例えばレベル3のキャラや、1、2枚しか採用していないカードなどの場所は把握しておく必要があります。
後から「あのカードがない!」とならないように、大切なカードであればストックを吐いてしまうのも選択肢に入れましょう。
特に「特定の相手に刺さる1枚しか入れていないカード」の扱いに気をつける必要があります。
相手のカードで特に意識したいのは防御札やカウンターと、「いつもの光景」互換(ストック入れ替えイベント)などのイベントですね。
カウンターの採用枚数はある程度決まっているものです。
ストックにカウンターが入ったのが見えたら、相手の控え室やクロックにカウンターが見えているか確認しましょう。
複数枚見えているのであれば、カウンターへの警戒は多少下げても問題ありませんね。
カウンターが全て見えているのにカウンターに怯えて過剰なパンプやサイドアタックなどで損しないように気をつけましょう。
相手のストックに「いつもの光景」互換が入り、そのカードを吐かなかった状態からもう一枚捲れた場合、高い確率で相手は握っていないと考えられます。
もちろん次の山札から引かれる可能性もありますが、そのタイミングはまだストックを積んでも危険が少ないという判断ができますね。
イベントはサーチや回収がキャラよりも難しいので、相手が持っているのかどうかの判断材料になります。
これは一つの例ですが、相手のストックも少し意識することで得られる情報は多いものです。
カードプールを把握しよう
各タイトルのカードプールはできるだけ把握しておきましょう。
対面のデッキのレベル0の性能、レベル1のパワーライン及びcxコンボの性能、レベル2で行う動き、レベル3での詰め方、防御札、カウンターの種類は覚えておく必要があります。
レベル0のキャラの性能を把握しておくとこで、こちらの動きを変えることができます。
例えば霞互換(相手キャラをリバースさせたら自分のキャラをレストして後列に下げるテキスト)が相手にあるのであれば、先攻で移動キャラでアタックできない場合はアタックしないというのも選択肢に入りますね。
もちろん1ストック欲しい理由があるのであればアタックしても良いのですが、後手の相手が楽に複数回アタックできる状況を作らないことも大切です。
レベル1での相手の動きは把握しましょう。
相手のcxコンボがリバースを取る必要があるのかどうかは必ず見ておいて下さい。
相手がリバースを取る必要があるのであれば、移動だけ残したり、相殺でこちらの盤面を空けることを意識する必要がありますね。
逆にリバースを取る必要のないカードでアタックしてくる相手には、できるだけ盤面にキャラを残した方が被ダメージが減らせます。
近年は殆どの場合でレベル1初動はcxを使ってくるので、相手のデッキや自分のクロック、山札の状態を見てどう相手のレベル1のcxを受けるのかを考えましょう。
レベル1対応のcxしか見えない状況でも相手の動きが分かるように、色々なタイトルのカードをチェックしておくとなお良しですね。
また、相手のレベル1がどのようなパワーラインでアタックしてくるのか、ターンを返してくるのかを覚えておくとプレイも変わります。
カウンターを握る必要があるのか、パンプカードや相殺を握る必要があるのかを早めに判断しましょう。
相手のパワーラインを知らないと、無駄にカウンターを握ってしまい、返しでアタックできるキャラが足りなくなるなど悪い状況になりがちです。
マリガンの基準も変わるので、多くのタイトルのカードプールを把握しておく程良いですね。
レベル2で相手が早出しを積極的に狙うデッキなのかどうかを判断しましょう。
早出しに対する相殺やカウンターを集める必要があるのかを考えます。
見てから対処しようとすると、ストックが無駄にかかったり対処できなくなることが多々あります。
レベル3での動きは、知らない対面でもゲームを進める間に見えてくると思います。
しかしそうなるとどうしても時間がかかってしまいますので、できれば有名なカードは把握しておくと良いですね。
カードを把握しておくと、自分のデッキではどう対処するのかも事前に考えることができます。
レベル3では1つのミスが負けに直結します。
ゲーム中に相手のレベル3に対処する準備をする為にも、相手の動きはしっかり把握しておく必要があります。
リバースを取った時にバーンを飛ばす相手には盤面を空けてターンを返したり、防御札を構える、バトルに負けない盤面をつくるなどの対策がありますね。
自分のデッキではどのように動けるのかを知りましょう。
防御札のあるタイトル、ないタイトルは知っておく必要があります。
これはもう必須です。
数も多くないので覚えおきましょう。
これを知らないと詰めるタイミングや打点計算が狂います。
どこで打たれたら困るのかを考えながら打点をつくりましょう。
カウンターで相手の盤面を空けてしまえれば最高ですね。
カウンターの種類とは早出しメタのコスト、山札を削るカウンターやリフレッシュするカウンターの有無のことです。
早出しメタのカウンターのコストを知っておくと、早出しキャラでアタックした時にフロントアタックするのかサイドアタックするのかの判断ができます。
例えば、相手の手札が少ない状況であれば手札を2枚捨てるコストのカウンターは使わせた方が特なこともあります。
逆にコストが手札1枚、1コスト、キャラ1枚と比較的軽く使えるカウンターの場合はより警戒が必要ですね。
山札を削るカウンターは自分の山札を削るものも、相手の山札を削るものもあります。
なので、こちらの山札を削られる場合は貼ったcxが戻らなくなることもあります。
状況次第では貼って処理するのではなく、コストにして次の山札に戻すことも考えましょう。
逆にあちらの山札を削るカウンターがある場合は、通る山札に対してはダイレクトアタックやサイドアタックできる所からアタックしましょう。
せっかくの通せるタイミングを逃すことになりかねません。
各タイトルにどのようなカウンターがあり、採用されているのかどうかを知っておきましょう。
これはどのカードゲームでも同じですが、知識は多い殆どプレイに幅ができますね。
最善手を取りやすくもなります。
カードプールを把握するには入賞レシピを見るのはもちろんですが、実際に自分で考えるのもいいですね。
Utool for WSというアプリでデッキレシピを簡単に組むことができるので、一度色々なタイトルを自分でも考えてみましょう。
まとめ
ヴァイスシュヴァルツはケースごとに最適解が変わるゲームです。
しかも実際にやってみないと正解だったかどうかが分からないことも多々あります。
また、確率や運により左右することも多いのも事実です。
しかし行動の裏目を考え、ケアできるのかどうかなどを考えることで最善手は見つかります。
自分のデッキでできる動きを理解しつつ、タイトルごとの対策を意識しましょう。
これまで考えていなかった部分を考えることができるようになり、色々なタイトルの動きと対策を知ることでこのゲームはもっと楽しくなります。
上手く回らなかったり、ダメージキャンセルが噛み合わなかった時など、運が悪い時ほどしっかり考えてプレイして、ミスが無かったかを後から考えなおしたりしましょう。
運で負けることも多々ありますが、考え直すと意外とプレイミスで負けていたということも多いものです。
何度も練習する中で、自分の中のセオリーをつくりましょう。
このゲームは理屈通りに中々いかないので、ケースバイケースで判断するのも楽しみの一つです。
頑張りましょう!
長くなりましたが以上で終わります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
最後に
世界中がヴァイスシュヴァルツまみれになることを願っています。